全国の産地と #つなげるさばのゆ

全国の産地と #つなげるさばのゆ

全国の産地と都市部の消費者・飲食店を・メディアとつなげる

さばのゆは、宮城県石巻市の木の屋石巻水産さんと東日本大震災の前から縁があり、刺身で食べられる鮮度で手詰めしたサバやイワシ、サンマなどの高品質の缶詰をメニューに取り入れていました。その美味しさが広がって、経堂界隈の飲食店10数軒でも缶詰を中心とした木の屋さんの食材が使われていました。2011年の東日本大震災で海沿いにあった木の屋さんは社屋と工場が壊滅しましたが、震災発生の3週間後から、工場跡地にガレキと一緒に埋まっていた缶詰を掘り起こし、さばのゆに運び、店頭で洗って売る活動を開始。活動は多くのメディアに取り上げられ、報道されたため、全国から洗った缶詰の注文が殺到。4月後半からは石巻でも缶詰を洗う活動がはじまり、2011年中に約20数万缶を義援金と交換(1缶300円)することができました。その後、木の屋さんは、2013年3月に工場を再建。2015年9月に震災前の売上げ復活を果たすまでに復興します。

詳しくは、拙著『蘇るサバ缶』(廣済堂出版)をお読みいただければ。

こちらの記事にも詳しく書かれています。(コロナ前のイベント酒場時代の記事ですが。店主も現在より体重15キロ増し)

プレジデントオンライン

「客をルールで縛る酒場にいい大人が集まるワケ」
https://president.jp/articles/-/30657

そのような活動の中で様々なご縁が広がり、さばのゆは、北は北海道、南は沖縄まで、企業や個人を含む、多数の生産者さんたちとつながるようになりました。

これからも営業時のメニューやイベント、メディア発信の機会に全国の産地と都市部の消費者・飲食店を・メディアとつなげ続けたいと缶がえております。

「さばのゆ」店内には、木の屋さんを中心とした缶詰売場を常設。不定期の営業になりますが、様々な旬の味を届ける産直マルシェを開催しています。
(経堂界隈の飲食店さんには原価でお分けしています)
また店内の本棚には、様々な生産者の紹介&展示スペースがあり、美味しい食材、食品、地域特有の食文化に触れたり、感じたり、QRコードからオンラインショッピングを行うこともできます。

須田泰成

コメディライター/プロデューサー/著述家/クリエーティブディレクター。2000年、伝説の地域寄席・経堂落語会の代表世話人を勤めた故・栃木要三氏のラーメンからから亭の経営不振を立て直すため、個人飲食店を応援する経堂系ドットコムをスタート。2009年さばのゆオープン、落語、トーク、全国の地域イベント等で知られるように。東日本大震災の津波で流された石巻の缶詰工場・木の屋石巻水産の泥まみれの缶詰を洗って売るプロジェクトは、さばのゆから全国に広まり、約27万個を販売。工場再建のきっかけとなるなど、ソーシャルな活動も多い。本業は、著述、映像・WEB制作、各種プロデュース。著書に『モンティパイソン大全』(洋泉社)、脚本・シリーズ構成に『ベイビー・フィリックス』(NHK),
『スーパー人形劇ドラムカンナの冒険』(NHK)など。
最新刊は、木の屋石巻水産の復興ノンフィクション本『蘇るサバ缶〜震災と希望と人情商店街〜』(廣済堂出版)
Twitter:@yasunarisuda
facebook:https://www.facebook.com/yasunarisuda